40代 親しかった従兄弟の遺品と向き合って。

私は、40代の主婦です。
遺品整理をしたのは、5年前に、52歳になる前に持病が悪化して亡くなった従兄弟のものです。
その従兄弟は、私の家から車で7分程の一軒家で、高齢な母親と2人で暮らしていました。
優しく穏やかでいつもニコニコしているような人でしたが、病気のせいで結婚を考えることもなく逝ってしまいました。

彼の母親で、わたしにとっての叔母は高齢になっても、無邪気で可愛らしい感じの人で、彼の1周忌が済むと、あんたの好きなようにで良いからたのむわ。と言って、彼の遺品整理を、私に持ち掛けました。
慌ててすることもないし、都合がつく時で良いからと。

好きなようにと言われたので、業者に頼んで、すぐにかたずけることもできたのですが、なんとなく他人に任せるのが気が引けて、できるところまでやってみようと思いました。

叔母の家の2階が彼のスペースで、自営業だった彼は、その3部屋を事務所、趣味の部屋、自室にしていました。
ネットで調べれば、口コミもあって、専門的な分野のいろいろな業者が見つかり、本当に助かりました。

パソコン、電子部品、電化製品を着払いで買い取りもしてくれる会社に12箱もの段ボールで送りました。
スチールのたくさんの棚、事務机、小型の電化製品などは鉄屋さんに集荷してもらい、本、CD、ゲームソフトなどはBOOKOFFに沢山の段ボールで送り、買い取って頂いた料金は、すべて叔母の口座に入金してもらい、入金があるたびに、叔母とお寿司を食べに行きました。 
                             最後に彼の部屋が残ったのですが、なかなか手が付けられなくて困りました。
もう、掃除や整頓をする体力がなかったのか、彼の部屋は、出しっぱなしの食器や、脱ぎっぱなしの衣類などがあり、彼が再び拾い上げてくれるのを待ってるように感じて、何度も涙がこみ上げました。いつ、叔母が休憩のお茶にしようと、呼びかけてくるのか分からないので泣けないし、そんなところで泣いてる顔は、どうしても叔母に見せたくなかったので。
また、叔母のほうにも、私が役目を終えたら、今までのようには私が通って来ないと危惧していたようで、作業を遅らせようと度々お茶に誘ってるようだったので、付き合わないわけにはいかなかったのです。

そんなふうに悲しい気持ちやら、叔母の天然に笑いながら、のんびりと、7か月程で彼の遺品整理を終えました。
彼にはもう会えないけれど、なんだか彼と叔母との濃密な時間を過ごせたと思うし、きっと彼が、一人にしてしまった母親のことをとても心配していると思うので、こうして叔母の近くにいる事ができて良かったと思います。